統計学初心者におすすめする本は、結論から言うと「漫画で学べるタイプの入門書」です。
理由はとてもシンプルで、漫画だと統計学の全体像をつかむハードルが一気に下がります。
特に数学が苦手な人が、いきなり文字だらけの専門書を選んでしまうと、挫折してしまうケースが非常に多いです。
この記事では、統計学がまったく初めての人・数学に強い苦手意識がある人でも安心して読める本を5冊厳選して紹介します。
さらに後半では、入門書を読み終えたあとに「次に何を読めばいいのか」「どう勉強を進めればいいのか」といった 初心者がつまずきやすいポイント も具体的に解説します。
統計学初心者におすすめする本5選【数学が苦手でもOK】
今回紹介する5冊を「漫画の割合」「内容のタイプ」「おすすめ度」で比較できるようにまとめました。
どれも初心者向けですが、「用語をやさしく理解したい本」と「使い方・活かし方を学びたい本」で特徴が分かれます。
| マンガでわかる統計学 ストーリーだから最後まで読める | マンガ 統計学が最強の学問である | マンガでわかる統計学 | マンガでわかる統計学入門 | マンガでやさしくわかる統計学 | |
|---|---|---|---|---|---|
| 出版社 | SBクリエイティブ | ダイヤモンド社 | オーム社 | 新星出版社 | 池田書店 |
| 漫画の割合 | 5~6割 | 7~8割 | 7~8割 | 6~7割 | 5~6割 |
| 内容 | 用語解説 | 使い方 | 用語解説 | 用語解説 | 使い方 |
| お勧め度 | ★★★★ | ★★★ | ★★★ | ★★ | ★★ |
マンガでわかる統計学|ストーリーだから最後まで読める
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この本はひとことで言うと、「統計学の授業を、マンガを読みながらゆるーく受けられる一冊」です。
癖になるような、ゆるかわいいイラストからは想像できないぐらい、しっかりと基礎が説明されていて読みやすいです。
おすすめポイントは、
- 見開きで「解説文+マンガ」の構成がとにかく分かりやすい
左ページで講義のような解説を読み、右ページのマンガでイメージを補う流れ。まるで先生の説明を聞きながら板書を見ているような感覚で読み進められます。 - 初心者がつまずきやすい部分を先回りして丁寧に説明してくれる
「ここは今は深く理解してくれなくていい」「ここで混乱しやすい」といった補足が多く、読んでいて不安になる場面が少ない。 - 中央値や分散などの基本概念を、日常の疑問から説明してくれる
いきなり定義を覚えさせるのではなく、身近な例や素朴な疑問を入口にして説明してくれるので、数字が苦手でもイメージしやすい。
注意点としては、
- 全編マンガだと思って読むと、文章量はやや多く感じるかも
ただし、内容は噛み砕かれていて、「数式だらけで読む気がしない」というタイプの本ではありません。
マンガ 統計学が最強の学問である
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この本はひとことで言うと、「統計学を“学ぶ意味が腹落ちする一冊」です。
「統計学って、本当にそこまで役に立つの?」という視点で、統計学の有用性について理解できます。
ストーリーの内容は、ビールメーカーの営業マンが統計学に出会って出世していく話です。
おすすめポイントは、
- 統計学を学ぶ“意味”と“使いどころ”が具体的に見えてくる
計算方法を教えるというより、「統計学を使うとはどういうことか?」を物語を通して体感させてくれます。
データをどう解釈し、どう行動につなげるかという視点が自然に身につきます。 - ストーリー形式なので、統計が仕事や生活と結びつく
統計が机上の学問ではなく、意思決定のための道具だと実感できます。読んでいて「これ、自分の仕事にも当てはまるな」と思う場面が何度もあります。 - 「分析」よりも「問いを立てる力」の重要性に気づける
データをどう計算するかよりも、何を知りたいのか、何を決めたいのかを先に考える。
この姿勢こそが、人間にしかできない統計の使い方なんだと腑に落ちます。
注意点として、
- 数学や手法を詳しく学びたい人には物足りないかも
あくまで“超入門”なので、数式や具体的な分析手法の解説は最小限です。統計学へのモチベーションを高める役割としては、かなり優秀だと感じました。
マンガでわかる統計学
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この本はひとことで言うと、「統計が初めてでも、基礎から実務の入口までを一冊でつなげてくれる入門書」です。
絵柄やストーリーからは想像できないぐらい、内容がボリューミーで分かりやすいです。演習問題もついているので、実際の計算も練習できます。
ストーリーの内容は、女の子が想い人と仲良くなるために統計学を学ぶ話です。
おすすめポイントは、
- 初心者がつまずきやすい難しい数式や概念を主人公が代弁してくれる
「ここ正直よく分からない」というポイントを、主人公がそのまま言葉にしてくれるので、読者が置いていかれにくい構成です。完璧に理解できなくても先に進める安心感があります。 - ストーリーがベタだからこそ、続きが気になって読み進められる
学習マンガっぽい王道の展開なので、難しい内容でも気持ちが切れにくく、「気づいたら結構読めてた」という感覚になりやすいです。 - 実務に近い題材(アンケート分析)を意識している
データの種類、単純集計、独立性の検定など、アンケート分析を想定した内容が多く、学んだことをそのまま実務に結びつけやすいと感じました。
注意点としては、
- サクッと終わる学習マンガではない
しっかり理解しようとすると、それなりに時間はかかります。その分「統計のいろは」をきちんと身につける入門書としては信頼できる一冊です。
マンガでわかる統計学入門
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この本はひとことで言うと、「統計学がまったく分からない状態から、“授業についていけるレベル”まで引き上げてくれる入門書」です。
ストーリーの内容は、三姉妹のやり取りを軸に、次女(女子大生)の留年危機を救うための家庭レッスンが進んでいく構成です。
おすすめポイントは、
- 統計が本当にゼロの状態でも読み始められる
度数分布表、平均、標準偏差といった基礎中の基礎から丁寧に解説されており、「統計学って何をやっているのか分からない」という段階でも無理なく読み進められます。 - マンガと会話形式で、心理的なハードルがとても低い
登場人物がつまずいたり戸惑ったりする様子がそのまま描かれるので、自分だけが分からないわけじゃない、と思える安心感があります。 - 基礎から推定・仮説検定まで一通り触れられる
入門書ながら、最終的には統計的推定や仮説検定まで話が進みます。「とりあえず統計の全体像を知りたい」という目的には十分な内容です。
注意点として、
- 後半はマンガはおまけ程度で、文章での説明が多くなります。
母集団の推定あたりからは、数式が一気に増えます。最初は雰囲気をつかむだけでも問題ないと思います。
マンガでやさしくわかる統計学
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この本はひとことで言うと、「入門書で挫折した人が、“統計を道具として使える”感覚を取り戻す一冊」です。
ストーリーの内容は、商社に勤める主人公が営業部からデータ分析部に異動して、仕事で統計学を使いこなしていく話です。
おすすめポイントは、
- とにかく基礎がわかりやすく、数学が苦手でも読み進められる
中学〜高校数学に自信がない人でも理解できます。用語を一つずつ定義しながら進むので、置いていかれる感じがありません。 - Excelを使う前提なので、仕事に結びつけやすい
相関係数なども「明日から使える」レベルでイメージが湧きやすく、勉強した内容を実務に活かすことができます。 - 統計学をどう活用するかを示してくれる
単なる用語解説ではなく、どこでどう役立つかが見えるので、モチベーションが落ちにくいタイプの入門書です。
注意点として、
- 「完全に数式ゼロ」ではない
基本はやさしいですが、理解のために数式の意味も丁寧に触れます。
ただ、いきなり難しい式を丸暗記させる感じではなく、納得しながら進める印象でした。
統計学初心者が次に読むべき本・学習ステップ
マンガで統計学の全体像をつかめたら、いきなり難しい専門書に飛ばないことが大事です。
マンガ → やさしい入門書 → 専門書
この順番を意識するだけで、統計学は驚くほど挫折しにくくなります。
マンガの次に読むおすすめ入門書
マンガで「統計学って、だいたいこんな感じか」とイメージできたら、次は文章で考え方を整理できる入門書がおすすめです。
・基礎から学ぶ統計学
統計の基礎概念を、順序立てて丁寧に説明してくれる定番の入門書です。
- 全面カラーで図が豊富。視覚的に理解しやすい
- 「統計学を道具として使う」ことを意識した構成
- 高校1〜2年生レベルの数学で理解できる内容
・中学レベルからはじめる!やさしくわかる統計学のための数学
「統計以前に、数学が不安…」という人に向いている本です。
- 中学数学の知識で理解できるように工夫されている
- 難しい数式の意味や成り立ちを丁寧に解説
- 演習問題が豊富で、手を動かしながら学べる
統計検定3級に挑戦してみる
基礎を一通り学んだら、統計検定3級にチャレンジしてみるのもおすすめです。
統計検定3級では、
- データの代表値やばらつき
- グラフの読み取り
- 統計的な考え方の基礎
といった、初心者が身につけたい内容が中心に出題されます。
資格そのものが目的でなくても、「自分がどこまで理解できているか」を確認する指標としてとても優秀です。
統計検定3級の勉強法については、こちらの記事で詳しく解説しています。

統計検定3級のおすすめのテキストについても、別記事で紹介しています。

統計学初心者が本選びで失敗しやすい理由
「初心者向け」と書かれた本の中には、実際は数学知識を前提にしているものが多いです。
その結果、
「思ったより難しい」
「自分には向いていないかも」
と感じてしまい、早い段階で挫折してしまう人が多いのが現実です。
ここでは、統計学初心者が本選びでつまずきやすい代表的な理由を整理します。
「初心者向け」と書いてあっても難しい本が多い
統計学の本を探していると、「初心者向け」「やさしく解説」といった言葉をよく見かけます。
ですが実際に読んでみると、「思ったより難しい…」と感じた経験がある人も多いのではないでしょうか。
著者側は「高校数学を一通り理解している人」を想定しているケースも多く、
平均や分散、確率といった言葉が、十分な説明なしに出てくることも珍しくありません。
数学知識を前提に話が進む本を選んでしまう
もう一つよくある失敗が、数学知識を前提に話が進む本を、無意識に選んでしまうことです。
統計学は数学と深く関わっているため、数式や記号が多い本ほど「本格的」「正しそう」に見えがちです。
しかし初心者にとって大切なのは、計算を正確にできることよりも、「統計学で何が分かるのか」「どう使うのか」を理解することです。
最初の1冊で必要なのは、数学力よりも「イメージ」と「全体像」です。
最初の1冊で挫折すると苦手意識が残りやすい
最初に選んだ本が難しすぎて挫折してしまうと、「統計学=自分には無理」というイメージが残ってしまいます。
実際には、統計学は考え方さえ分かれば、それほど難しい計算をしなくても使える場面が多い学問です。
だからこそ、最初の1冊は
「理解すること」よりも「最後まで読めること」が重要です。
多少分からない部分があっても読み進められ、「統計学ってこういうものなんだ」と掴めるだけで十分なのです。
統計学初心者が挫折しないための勉強のコツ
初心者が途中で投げ出さずに学び続けるための、シンプルだけど効果の高いコツを紹介します。
最初から完璧に理解しようとしなくていい
統計学の勉強で一番やってしまいがちなのが、「全部理解できないと先に進めてはいけない」と思ってしまうことです。
ですが実際には、
- 最初は意味がよく分からない
- 何度か見てようやく腑に落ちる
という概念がたくさんあります。
統計学は、後から戻って理解が深まる学問です。
分からない部分があっても、立ち止まらずに読み進めることが、結果的に挫折を防ぎます。
計算より「考え方」を理解することを意識する
初心者のうちは、「計算ができない=理解できていない」
と感じてしまいがちですが、これは大きな誤解です。
統計学で本当に大切なのは、
- 何を知りたいのか
- そのためにどんなデータを見るのか
- 結果をどう解釈するのか
といった考え方の部分です。
実際の現場では、計算そのものはExcelやツールがやってくれます。人間に求められるのは、「その結果をどう判断するか」です。
統計学初心者・数学が苦手な人のよくある質問
高校数学ができなくても大丈夫?
大丈夫です。
少なくとも、この記事で紹介しているような初心者向けの統計学の本を読む段階では、高校数学を完璧に理解している必要はありません。
平均・中央値・分散といった概念も、
計算式を覚えるより先に
「どういう場面で使うのか」「何が分かるのか」
をつかめれば十分です。
実際、計算そのものはExcelやツールに任せるのが前提の場面も多く、数学が得意かどうかよりも、
数字の結果をどう解釈するかのほうが重要になります。
文系でも統計学は理解できる?
こちらも答えはYESです。
むしろ最近では、文系の人こそ統計学を学ぶメリットが大きいと言われています。
なぜなら、
多くの文系分野でも「データをもとに判断する力」が求められているからです。
文系の人が苦手意識を持ちやすいのは、
数式が前面に出てくる教科書タイプの本を最初に選んでしまうことが原因な場合がほとんどです。
マンガや図解中心の入門書から始めれば、「思ったより理解できる」と感じる人も多いはずです。
この記事のまとめ
- 統計学初心者の最初の1冊は、漫画タイプの入門書が最適
数学が苦手でも全体像をつかみやすく、「最後まで読める」ことが挫折を防ぐ最大のポイント。 - 統計学は「計算」よりも「考え方」を理解する学問
完璧に理解しようとせず、分からない部分は動画やAIを活用しながら進めればOK。 - マンガ → やさしい入門書 → 実践(検定)の順で進めると失敗しにくい
段階的に学べば、文系・数学が苦手でも統計学は十分に理解でき、仕事や生活で使える武器になる。
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