簿記2級を独学1か月で88点合格した勉強法を解説

簿記2級は、独学でも「戦略」と「勉強方法」を間違えなければ1か月で合格できます。

大切なのは勉強量を増やすことではなく、
「何が出るのか」「どこで点を取るのか」を把握し、アウトプット中心で勉強することです。

この記事では、独学1か月・88点で合格した実体験をもとに、

  • 必要な勉強時間
  • 得点戦略
  • 使うべき教材
  • 勉強方法

を解説していきます。

最短で合格するためにやったことだけを分かりやすくまとめています。

目次

なぜ簿記2級を独学1か月で合格できたのか?

アウトプット重視で、出題される内容をあらかじめ把握したうえで勉強を進めれば、1か月合格は十分に現実的です。

簿記2級は数学に似ています。

計算量は違いますが、問題ごとに解くパターンが決まっており、中身の数字が問題によって違うだけです。

数学は、公式の定義や式をいくら覚えても問題は解けるようになりません。
同じように、簿記も仕訳ルールや定義を覚えても問題は解けるようになりません。

簿記2級受験前の知識レベル|簿記3級は必要だったのか?

私は、簿記2級を受験する約2年前に簿記3級を取得しています。
受験前の知識レベルは、正直こんな感じでした。

・簿記3級のテキストを一通りやりこんだことがある
・仕訳・試算表・決算整理の基本は理解している
・ただしブランクがあり、仕訳は完璧ではない
・普段の仕事で簿記は使わない

商業簿記では、簿記3級の知識を前提とした問題が多く出題されます。
そのため、普段あまり簿記に触れていない方は、一度3級レベルを復習してから2級に進むのがおすすめです。

完全な初心者の方が、いきなり2級を1か月で狙うのは正直かなり大変です。
ただし、3級レベルの基礎があれば、2級1か月合格は十分狙えます。

簿記2級合格までにかけた社会人の勉強時間と1日の学習量

簿記2級に合格するまでにかけた勉強時間は、社会人として働きながら約140〜160時間でした。

勉強時間の内訳は、

  • 平日:3〜4時間 × 約20日
  • 休日:8〜10時間 × 約8日

社会人としては、かなり詰めたスケジュールですよね。

それでも意識していたのは、「毎日必ず勉強する」ことでした。

簿記は暗記する内容が多い資格です。
間隔を空けるよりも、短期間で集中的に取り組んだほうが記憶が定着しやすいと感じました。

なぜ短期間でも合格ラインに到達できたのか?

一番の理由は、

仕訳を毎日繰り返し解き、出題パターンを意識して勉強したからです。

ただし、ここで大切なのは
「仕訳だけ完璧にしても、試験では通用しない」という点です。

仕訳問題が単体で出題されるのは、

  • 商業簿記:第1問の5問
  • 工業簿記:第4問の2〜3問

この程度です。

一方で、第2問〜第5問は、出題されるパターンと解き方が決まっています。

つまり、解き方そのものを覚えてしまえば、点が取りやすい問題ばかりなのです。

短期合格では、

「理解を深める」よりも「解き方を覚える」意識がとても大切だと実感しました。

1か月合格のために立てた具体的な勉強戦略

まず最初に立てたのが、得点戦略です。
第何問ででどのぐらい点数をとるかです。

合格点は70点なので、満点を狙う必要はありません。

私が想定していた目標点は、78点です。

合格点より少し高めに設定するのがポイントです。

 何割とるか目標の点数実際の点数
第1問8割1614
第2問6割1220
第3問5割1014
第4問満点2828
第5問満点1212

決算整理仕訳に苦手意識があったため、他の問題でカバーする戦略を取りました。

得点戦略を決めた後に勉強を進める順番を決めました。

  1. 簿記3級の復習
  2. 商業簿記
  3. 工業簿記

工業簿記は商業簿記よりも、問題パターンが限られているため、後半でも間に合うと判断しました。
その分、復習に時間がかかる商業簿記から先に取り組むことをおすすめします。

結果的に、想定よりも高い点数を取ることができ、

連結会計は満点をとれたので、88点を取ることができました。

簿記2級を独学1か月で合格するために使った参考書や教材

メインテキスト・問題集:みんなが欲しかった! 簿記の教科書・問題集

みんなが欲しかったを選んだ理由は、

問題集が別冊になっていることで、問題数が多く、試験の出題パターンを網羅している。
・試験範囲の細かい論点まで網羅されている。(掲載されていない部分を調べる時間がもったいない)
・テキストに載っている仕分けが載った仕分け集で高速周回できる。
・連結会計のタイムテーブルの作成方法について詳しく載っている。

問題集は別冊になっているシリーズをおすすめします。

なぜなら、問題数が多ければ多いほど、本試験に近い問題を解けて、アウトプット量を確保できるからです。

私の体感ではありますが、「みんなが欲しかった」の問題集の問題のほうが、CBT試験よりも難しかったです。

みんなが欲しかったの問題集の問題パターンをすべて解けるようになれば、合格できる確率は高いです。

\ テキストの中身を確認したい方はこちら /

他のテキストも気になる方はこちらの記事で詳しく解説しています。

簿記3級の復習:ホントにゼロからの簿記3級 『ふくしままさゆきのホントに』シリーズ

簿記2級を短期合格できたのは、簿記3級の復習をおろそかにしなかったことが大きいです。

商業簿記は、連結会計以外簿記3級の延長に過ぎないからです。

ふくしままさゆき先生のテキストを使用した理由は、

・簿記3級受験の際に使用していた
・単純な暗記ではなく、なぜそうなるかを詳しく説明している
・文体が優しいので内容が頭に入ってきやすい

価格も99円と破格なので、一度読んでみても損はない書籍です。

Amazonの簿記3級テキストでは常にベストセラーです。

Youtube:ふくしままさゆき、公認会計士しろくま

  • ふくしままさゆき
    テキストで理解できない部分だけをピンポイントで視聴。
  • 公認会計士しろくま
    連結会計のタイムテーブル作成方法が非常に分かりやすかったです。

簿記2級を独学1か月で合格する具体的な勉強法

私が1か月で合格した勉強スケジュール

1週目:簿記3級の復習、商業簿記
2週目:商業簿記、商業簿記問題集解く
3週目:工業簿記、工業簿記問題集解く
4週目:商業簿記、工業簿記問題集を2周する

みんなが欲しかった簿記の教科書の進め方

本文から読み始めずに問題から解いてください。

具体的には、

例題を解く→ 例題に関連する本文を読む → 章の終わりにある基本問題を解く

なぜ問題から解くかというと、

簿記の性質上、本文の内容は基本的に貸方借方の勘定科目のルール説明だからです。

ルールは実際の問題を解きながらやったほうがイメージがつきます。

商業簿記の進め方

必ず、簿記3級の復習から行います。

試算表や決算整理が曖昧だと、第2問・第3問でつまずきやすいからです。
CH1〜15までは仕訳中心なので、淡々と進めていきます。

おすすめの進め方は、

1日目:CH1〜5
2日目:CH1〜5復習+CH6〜10
3日目:CH6〜10復習+CH11〜15
4日目:CH1〜15総復習

この流れで、例題と基本問題を自然に2〜3周できます。

商業簿記|連結会計(第2問対策)

「簿記2級で一番難しい」と言われがちな連結会計ですが、
タイムテーブルをマスターすれば、むしろ得点源になります。

CH24にタイムテーブルの基本の作り方が載っているので、まずはそこをしっかり理解しましょう。

応用部分は公認会計士しろくまさんのYoutubeを活用しました。

商業簿記|試算表・財務諸表作成(第3問対策)

試算表と財務諸表作成は自分で解けるようになるまで何回も同じ問題を解くことができるようになるコツです。

  • 期末商品棚卸高
  • 売買目的有価証券
  • 減価償却

これらは、ほぼ毎回出題されます。

税効果会計も3パターン(貸倒引当金、減価償却費、その他有価証券)しかないので、解き方をマスターすれば問題は簡単に解けます。

工業簿記の進め方

CH1〜4の仕訳を覚えたら、あとは問題パターンの暗記です。

「この問題が来たら、この解き方」
がすぐ浮かぶようになると、工業簿記は一気に楽になります。

大まかなパターンのリストを書いていきます。

個別原価計算
 単純個別原価計算
 ・実際配賦
 ・予定配賦
 部門別個別原価計算
 ・実際配賦
 ・予定配賦

総合原価計算
計算法
・先入先出法
・平均法
分け方
・工程別総合原価計算
・組別総合原価計算
仕損品の処理
・完成品のみ負担
・両者負担

標準原価計算
・直接材料費、直接労務費の差異
・製造間接費の差異

直接原価計算
・損益分岐点の売上高
・安全余裕率
・経営レバレッジ係数

過去問(サンプル問題)はいつやる?おすすめの着手タイミング

過去問(=サンプル問題)は「勉強を始める前」と「仕上げの段階」でやるのがおすすめです。

第何問にどういう問題が出るのかを知るためにも勉強を始める前に、目を通しておいてください。


サンプル問題は日本商工会議所のサイトから無料でダウンロードできます。

商工会議所 公式サイト リンク

本試験問題集はやるべき?

ここ、迷いますよね。

結論としては、「みんなが欲しかった(みんほし)」の問題集を完璧にできるなら、本試験問題集は“必須ではない”と思います

私自身、CBT試験(ネット試験)を受けた体感としては、みんほしの問題集のほうが難しく感じました。

だからこそ、みんほしを仕上げきれた人は、追加で本試験問題集に手を広げなくても、十分戦える可能性が高いです。

それに、1か月独学って本当に時間がカツカツなんですよね。

私も正直、本試験問題集まで手を回す余裕がありませんでした。
なので判断基準はシンプルでOKです。

  • みんほし問題集がまだ不安 → まずはそこを完成させる(優先)
  • みんほし問題集が安定して解ける → サンプル問題で本番形式に慣れる
  • それでも時間が余る → 本試験問題集に触れてみる(余力枠)

不安を減らすコツは、「やることを増やす」より「やることを絞って、完成度を上げる」こと。
短期合格では、これがいちばん効きます。

簿記2級を独学1か月で合格するための前提条件

私の経験から1か月で合格できる人とできない人の特徴をまとめます。

1か月で合格できる人は、

・毎日3時間以上勉強できる
・完璧を求めすぎない
・パターン暗記に抵抗がない

1か月で合格が難しい人は、

・勉強時間が安定しない
・理解を重視しすぎる
・アウトプット量が少ない

簿記2級を独学1か月で合格するためのQ&A

完全初心者でも簿記2級を1か月で合格できますか?

正直に言うと、かなり難しいです。

完全初心者の場合は、2〜3か月プランにしたほうが挫折しにくく、結果的に合格しやすくなります。

簿記2級は商業簿記、工業簿記どっちからやるべきか?

商業簿記からやることをおすすめします。

工業簿記は商業簿記よりも、問題パターンが限られているため、短期間で習得できるからです。

論点が細かい商業簿記のほうが勉強時間が必要になるので、早い段階で勉強するべきです。

簿記2級の工業簿記が難しい場合は?

ふくしままさゆきさんの書籍をおすすめします。

工業簿記を挫折してしまった人に向けた本で、全体像を把握してから個別論点に入っていくので、途中で迷子になりにくいです。
KindleUnlimitedの会員なら無料で読めますし、450円ですのでおすすめです。

参考書は何冊くらい使うのがベストですか?

テキスト1セット+問題集1セットで十分です。

教材を増やすと復習が追いつかなくなり、短期合格には逆効果になりやすいです。

まとめ

簿記2級は、独学1か月でも戦略次第で十分合格可能です。

重要なのは、インプットではなくパターン学習を意識したアウトプット!

この記事の勉強法を実践すれば、あなたも最短ルートで合格を狙えます。

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