簿記2級を独学で目指す場合、試験範囲の広さと難易度の高さから、「どのテキストを選ぶか」 が合否を大きく左右します。
大切なのは、途中で挫折しないために自分の学習スタイルに合ったテキストを選ぶことです。
私自身、簿記の知識ゼロから独学をスタートし、テキスト選びで遠回りしながらも、最終的に簿記3級・2級に合格しました。
この記事では、その経験をもとに、
独学でも挫折しにくい簿記2級のおすすめテキスト・問題集をタイプ別に徹底比較します。
あわせて、簿記2級を独学で合格するための具体的な勉強法も解説します。
簿記2級テキスト選びで失敗しない3つのポイント
簿記2級の独学で一番大切なのは、自分に合ったテキストを1冊選ぶことです。
ここでは初心者が失敗しがちなポイントを踏まえつつ、「自分に合った1冊」を選ぶための考え方を3つに分けて解説します。
自分に合う簿記2級テキストの選び方|タイプ別に簡単チェック
簿記2級のテキストは、漫画やイラストが多いもの、文字中心で解説されているものなど、内容や構成に大きな違いがあります。
そこで、自分に本当に合ったテキストが分かる簡単な診断テストを用意しました。
まずは診断を受けて、自分の学習タイプを確認してみてください。

簿記2級テキストは最新版必須?CBT試験対応の重要性
「年度が古いテキストのほうが安いけど、使っても大丈夫?」こう思う方も多いかもしれません。
簿記2級のテキストは必ず最新版を選ぶべきです。
実際、簿記2級は2022年に試験範囲の変更が行われており、それ以前のテキストでは対応できない内容があります。
2027年度に試験内容が変更される予定があるため、「最新版・CBT対応」と明記されたテキストを選ぶことが、失敗しないコツです。
動画・アプリ・予想問題付きテキストは本当に必要か?
テキストの特典は必須ではありませんが、独学で学ぶ場合は大きな助けになることが多いです。
特に、
- 動画で解説を聞きたい人
- スキマ時間にスマホで勉強したい人
- 本番形式に慣れておきたい人
には、特典付きテキストがおすすめです。
テキストを選ぶ際は、内容だけでなく「自分の学習スタイルに合った特典が付いているか」も必ずチェックしましょう。
簿記2級のおすすめテキストを徹底比較【独学向け・2026年版】
簿記2級おすすめテキスト比較表
【ロジカル型】独学応援!簿記2級 『ふくしままさゆきのホントに』シリーズ
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こちらは、kindle版のみの発売とはなりますが、Amazonの口コミ評価は一番高い書籍です。
値段は商業簿記で999円、工業簿記で499円です。Kindle Unlimited会員なら無料で読むことができます。
おすすめポイントは、
- 痒い所まで手が届く丁寧な解説
「なぜそうなるのか?」をすべて言語化してくれる論理的な解説本です。
仕訳や処理の理由が一つひとつ説明されているため、丸暗記になりにくいのが大きな特徴です。 - 電卓を使わなくても解けるよう工夫された練習問題
各章の終わりには練習問題が用意されており、
数字は電卓を使わなくても計算できるよう配慮されています。 - 商業簿記は、税効果会計と連結会計がどのテキストよりも分かりやすい
なぜ税効果会計が必要なのか。なぜ連結会計をする必要があるのか。
初歩から分かりやすく解説してあります。 - 工業簿記で挫折した方に向いている
工業簿記の全体像をまずは把握して、基本事項の本質を丁寧に解説してくれます。
簿記2級を合格することだけを目標とせず、簿記の本質を理解したい方には自信をもっておすすめできます。
Youtubeは工業簿記は無料、商業簿記は一部有料です。一つ一つの動画は長めですが、わかりやすさは1番です。
他のテキストを選んだ方でも一回は見ておいて損はないですよ。
【じっくり型】みんなが欲しかった! 簿記の教科書 日商2級
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みんなが欲しかったシリーズは、全ての論点を細かく盛り込んだ王道のテキストです。
おすすめポイントは、
- 例題 → 解説の流れで、必ずアウトプットできる構成
読んで終わりになりにくく、学んだ直後に手を動かして定着させやすいです。 - 商業簿記の連結会計で、タイムテーブルの作成方法が載っている
タイムテーブルの作成手順が掲載されているテキストは少ないです。連結が苦手な人でも、タイムテーブルで問題を解くことができるようになります。 - 試験範囲が全て網羅されているので高得点をとることができる
出題頻度が高くない用語でも、試験範囲に含まれているものはテキスト後半にまとめて解説されています。「たまに出る論点で落としたくない」という人に安心です。
章の最後に問題はありますが、別冊の分野別の問題集をやり込むことをお勧めします。
本試験で問われる大問のパターンをすべて網羅できているので、問題集を何周もやりこむだけで、合格点に到達できます。
【バランス型】スッキリわかる 日商簿記2級 2025年度版
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すっきりシリーズは、比較的文字がメインで、イラストは挿絵程度です。解説は深すぎず、浅すぎずコンパクトにまとめてあります。
おすすめポイントは、
- フルカラー&ストーリー形式で、途中で飽きにくい
図表やイラストが豊富で、可愛いネコキャラクター「ゴエモン」が案内役。
簿記が初めての人でも、全体像をイメージしながら飽きずに学習できます。 - 1章ごとに「解説 → 問題演習」の流れで理解が定着しやすい
インプット直後にアウトプットする構成なので、「読んで分かったつもり」で終わらず、知識をしっかり定着させられます。 - テキストと問題集が一冊になっていて他のテキストと比べてコンパクト
問題は、書籍の後半にまとめて掲載されていて、何冊も本を買いたくない人にはおすすめです。
【漫画型】簿記教科書 パブロフ流でみんな合格 日商簿記2級 2025年度版
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パブロフ流は、イラストが多いので、漫画に抵抗がない方におすすめです。
すすめポイントは、
- 漫画と解説をセットで理解できる見開き構成
見開きが、
左ページ:4コマ漫画
右ページ:解説という構成が基本です。
理解しにくい専門用語も、パブロフ君のコミカルな漫画によってイメージしながら自然に理解できるよう工夫されています。 - 仕訳を「取引の場面」と結びつけて学べる
ただ仕訳を暗記するのではなく、「この取引の場面では、なぜこの仕訳になるのか」が分かりやすく説明されています。
簿記の考え方を感覚的につかみやすい点が大きな強みです。
一方で、解説はややあっさりしているため、深く理解したい人には物足りなく感じるかもしれません。
ただし、数学や計算が苦手な人の導入用テキストとしては非常に優秀です。
ブログで質問を受け付けているところが他のテキストにはない強みです。
ページ下部に質問欄→パブロフ簿記
仕分けアプリは、特典として付属していません。
無料体験版のLite版があるので、まずは試してみて、気に入ったら購入するのがいいでしょう。
有料版は簿記2級の場合ですと、商業簿記と工業簿記ともに800円です。
簿記2級おすすめ予想問題集
2025年度版 スッキリうかる 日商簿記2級 本試験予想問題集 スッキリシリーズ
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すっきりの模擬試験は非常に問題数が豊富です。
・予想問題9回分
・ネット試験模擬プログラム5回分
計14回の予想問題を解くことが可能です。
ネット試験を5回分も受けられることは、本番のイメージトレーニングになるので、おすすめです。
2級は時間配分がシビアなので、予想問題集は必ずやりましょう。
簿記教科書 パブロフ流でみんな合格 日商簿記2級 分野別問題&予想模試 2025年度版
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パブロフ流は予想問題集というよりは、実践問題集になります。
前半部分は、単元ごとの練習問題。
後半部分には、予想問題が3回分収録されています。
ネット試験は2回分受けることができます。
簿記2級を独学で勉強するなら紙テキストと電子書籍どちらがおすすめ?
ネット試験はパソコンで受験するため、紙に書いて解くよりも、普段から画面上で問題を解く学習スタイルに慣れておくことが大切です。
その点を踏まえると、独学で勉強する場合は電子書籍のほうが試験環境に近く、相性が良いといえます
電子書籍のメリット① 動画・アプリと併用しやすい
簿記2級テキストの多くには、解説動画や仕訳練習アプリが特典として付属しています。
電子書籍であれば、
- テキストでインプット
- 動画で理解を補強
- アプリでアウトプット
という流れを、1台の端末で完結させることができます。
電子書籍のメリット② 持ち運びやすく、スキマ時間に勉強できる
簿記2級のテキストは、思っている以上に分厚くて重いものが多いです。
テキストと問題集が別冊になっているものが多く、商業簿記と工業簿記に分かれています。
400ページ以上あるものも珍しくありません。
電子書籍であれば、
- 重さを気にする必要なく持ち運びやすい
- スキマ時間をそのまま学習時間に変えられる
簿記2級を独学で最短合格する勉強方法
簿記3級と比較すると、2級の試験範囲の広さにびっくりします。
難易度が一気にあがります。
模試を解いてみると、全然時間が足りない・・・。
では、そんな状態からでもどうすれば効率よく、しかも独学で合格できたのか?
答えはとてもシンプルで、
「問題を解きまくって慣れること」です。
完璧に理解してから進もうとすると、手が止まります。
まずは「分からなくて当たり前」という前提で、問題に触れることが重要です。
簿記2級に受かるための最短学習ステップ|独学ロードマップ

学習の順番は以下の流れがおすすめです。
過去問(またはサンプル問題)→ テキスト+問題集→ 予想問題集
最初に過去問を見ておくだけでも、
「どんな形式で出題されるのか」、「どんな論点がよく聞かれるのか」
が分かり、その後の勉強効率が大きく変わります。
簿記2級CBT試験の過去問(サンプル問題)を解く
簿記2級CBT試験には過去問が公開されていません。
その代わりに、日本商工会議所がサンプル問題を公開しています。
まずは、このサンプル問題に目を通してみましょう。
日本商工会議所の簿記2級 サンプル問題 リンク
最初は、「ちんぷんかんぷん……」と感じるかもしれません。
でも、それで大丈夫です。
- 仕訳だけでは解けない応用問題がある
- 問題数が多くて時間が足りなくなる
こうした出題傾向が分かっただけでも、大きな収穫です。
簿記2級の独学勉強法|テキストと問題集の効果的な使い方
簿記2級の勉強はこうやって進めてみよう!
最初に動画をみることで、これから何をやるのかということをなんとなく理解できます。
大事なのは、問題を解いてから、テキストを読むこと!
最初から問題に正解することはおそらくできないと思いますが、
何が問題で問われるのを把握してからテキストを読むのとでは効率が変わってきます。
テキストを読んでから問題を解いても、正解できないことって結構ありません?
それは、単純にテキストの文字を追って読んでいるだけだからです。
どこを強調して読まなければいけないかを理解していれば、自然と問題で聞かれるところに目がいくようになります。
テキストを読んだら、また問題を解く。
今回は、簡単にとけるはずです。
この時に間違えてしまった問題は、チェックをつけておいて、次の章に行った後に、間違えた問題だけ解きなおしてください。
この作業を章ごとに繰り返していけば、間違えた問題を克服できるとともに、合格に必要なアウトプットの量を十分に確保することができるはずです。
テキストと問題集を解き終わったら、あとは予想問題を最低でも2周します。
もっと詳しい勉強法を知りたい方はこちらの記事で解説しています。

簿記2級の独学に関するよくある質問(FAQ)
簿記2級の独学に必要な勉強時間はどれくらい?
簿記2級の勉強時間は、200〜350時間程度です。
1日1〜2時間の学習を続ければ、半年で合格を目指せます。
私は簿記2級を見据えて簿記3級から勉強していたので、勉強時間は約140〜160時間時間程度です。
ただし、
- 簿記3級をしっかり理解している
- 初学者・計算が苦手
という場合は、必要な勉強時間は変わってきます。
簿記2級はテキスト1冊だけでも独学合格できる?
不可能ではありませんが、おすすめはしません。
簿記2級は「知識を知っている」だけではなく、問題を解いて慣れることが合格のカギになります。
問題演習を増やすために、テキスト+予想問題集を使うのが、独学では最も効率的です。
いきなり簿記2級から受験することは可能?
いきなり簿記2級から受験することは可能です。
簿記試験には受験資格の制限がなく、3級を受けていなくても2級から受験できます。
ただし、簿記の学習が初めての人が、いきなり2級から受験するのは難易度が高いです。
簿記2級では、
- 簿記3級の基礎(仕訳・決算の流れ)
- 商業簿記に加えて工業簿記
- 応用問題・時間制限の厳しさ
が一気に求められます。
一方で、
- 経理・会計の実務経験がある
- 大学で会計を学んだことがある
- 学習時間をしっかり確保できる
という方であれば、いきなり簿記2級からの挑戦も現実的です。
まとめ|簿記2級を独学で合格するためのポイント
- 簿記2級の独学は「自分に合ったテキスト選び」が最重要
売れている・有名という理由だけで選ばず、理解しやすさや学習スタイルに合う1冊を選ぶことが、挫折しないコツです。 - テキストはタイプ別に選び、最新版・CBT対応を必ず確認する
ロジカル型・バランス型・漫画型・じっくり型など、自分の性格や目的に合ったタイプを選びましょう。 - 独学でも「問題→テキスト→問題」の順で進めれば合格できる
まず問題に触れて出題傾向を知り、テキストで理解を深め、演習量を確保することが最短ルートです。






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